意識低い起業の話とか そのに!

前回、私がミーティングに流れで参加せざるを得ないところまでお話した気がするので、その続きから書こう。

 

A氏は既に会社なのか、学生団体なのか、なんだかわからないのだけれど、そういったものを実際にお金を貰って回している経験者であった。私はそんな彼に付いていき、なし崩し的に起業するためのミーティングに参加することになった。

 

ミーティングの日。家を出発した時間は朝6時だったが、8時のミーティングに1時間遅刻した。てっきり私は、白い机に青とオレンジ色のクッションとローラー付きの椅子が並ぶようなオフィスだとばかり思っていたのだが、現実は異なっていた。黄ばんだテーブルと椅子、ホワイトボードだけは良いものようだ。広さはそこそこにあったが、クリアボックスや椅子が窓側の机の上に積み上げられ、実際に人が通れるようなスペースはあまり無かった。もともと事務所として利用していたものを頼んで使わせてもらっているらしい。

 

部屋の中には私とA氏、他に初対面の人が二人座っていた。 私の向かいに座っているのは丸顔で、昔の販促アニメやコロコロコミックの主人公のような青年だった。彼は、様子をうかがいながら途中から話を始めた。どうにも私が来たこと彼らの話を中断してしまったようだ。小さい声で謝って、彼らに話を続けてもらうように促した。私の隣に座っていた男は、メガネをかけていたが、長いの前髪で顔がよく見えなかったが、大人しそうで、気が合いそうだと思った。ミーティングはわからないワードが飛び交う。何もわからん。わからないので全く覚えていないが、偉い人と思われる名前が飛び交った。

 

その話が一通り終わったら、程よいところで自己紹介をした。主人公っぽいB氏、大人しそうな方をZ氏としよう。二人共A氏の大学の友人らしい。某アニメキャラクターがプリントされたマグカップ二つと白いマグカップ二つ、それとペットボトルのお茶をA氏が奥から持ってきてくれた。私はなんとなく、アニメキャラクターのマグカップには手をつける気にはなれなかった。

 

C氏は私にWifiのパスワードを教えてくれたりしてくれたので、まぁ、彼がいればコミュニケーションは問題ないだろう。と感じていた。B氏は年下のようで小動物的な可愛さがあったが、いかにも生真面目で努力家、といった感じがして私は少し苦手だった。私の方が年齢が上、ということで少し距離があるのも嫌だった

 

個人的な気持ちの話だが東大卒者三人な囲まれた私はなんだかここにいるのは場違いな気がした。そもそも東大に入ったということは『私より真面目に勉強した』か『私より才能があって努力を省ける』の二択だ。努力、能力のどちらかが私を上回っていることは明らかなのだ、という考えでその場に座っていた。(実際そのとおりだとは思う)

 

その後資金調達や人集め、法律的な話と今後開発についての話があった。私は少しだけ話に口を出しては白けさせたりしていた。私は今後のミーティングはSkypeで参加させてもらうことにした。なんだかこんな感じでやっていけるのだろうか、という柔らかい不安が首に巻きついていたが、C氏のおとなしい感じ、起業するメンバーとは少し違った雰囲気がなんとなく安心させた。

 

こうして毎週のミーティグに参加すること数週間。ふんわりとした曖昧な情報伝達と、イマイチ共有できていない気がする目標等がかなり不安であったが、『ま、東大だし平気でしょ。彼らにできないなら、私にできることはない』と思っていた。

 

そんなある日、私にとってはもう一つの大きな話がきた。友人に格闘ゲームの大会『闘神祭』のギルティギア部門に誘われた。ギルティギア部門は3on、つまり3人必要になるので、今回を逃すとまたとない機会だ。3人のうち1人は昔に闘劇best4。つまり超強かった。「起業と比べたらなにを、そんなこと」と思うかもしれないが私にとっては大切なことであった。格闘ゲームのtwitch配信やらtwitterやらでちやほやされたいのだ!ついでにそれで稼ぎたい。

起業なんぞしても意識激高な真面目人間たちにしか注目されないだろう。そんなものにクソほどの価値もなく、全ては金のため。下手したらお金を得ても何に使うでもない。エクセルおじさんやら、社畜やらにならずに生きるためだ。今回の起業というチャンスを逃したら一体次にいつチャンスが来るのだろう。

 

だが起業のメンバーにゲーム大会などという理解の得られないもので迷惑をかけていいものだろうか。私は結局悩んだままミーティングに出ては話を聞いて、何もないときはギルティギアで遊ぶ。そうして『まぁ、起業は東大生がなんとかしてくれる』『闘神祭もギルティギアおじさんがなんとしてくれる』と、自分では何一つやる気などなかった。なんどかミーティングに出て気がついた、私が一番共感し、ある種の安心感を感じていたZ氏は全く現れなくなった。

 

おそらくつづく!